今回の太郎右衛門先生の斑は、形が若干広がり、藁灰釉の流れも柔らかく、直線的に流れ、高台の削りの所できれいに止まっています。
どこか先々代の無庵先生を思わせるかのような大らかな雰囲気が表にはでており、
見込みの釉の流れは今まで通りの濃淡を付けお酒を注ぐ楽しみが期待できます。
置いた時のこの堂々とした姿はまさに太郎右衛門の名前に相応しい力強さと気品を兼ね備えた一品です。

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