十四代　中里太郎右衛門先生ご自身の作の片口です。
やや黄色に発色した藁灰釉で、見込み上部に厚くかかり、薄目になっている箇所はまさに斑で、底部分は青く発色しています。
片口の形状は大らかな丸みをしており、轆轤の感じが先々代、中里無庵の雰囲気を感じ取れるかのようです。
釉薬の流れ具合と高台の土見せの比率のバランスがよく、非常に上品に仕上がっています。

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