こちらは唐津の有名旅館「松の井」と一番館の共同企画ページです。
「最上の旬を唐津焼に」をコンセプトに、調理長が吟味を重ねた「唐津懐石くずし」を供する松の井の料理と唐津焼専門店である一番館が選び抜いた様々な作家の器がコラボレートし、希少な中里無庵先生の作品から新進気鋭の若手作家までの作品に創造性溢れる料理を盛り込み、料理の写真、器の解説を添えご紹介致します。
2013-11-28
煮蛤の飯蒸し
料理:煮蛤の飯蒸し
器:竹花正弘作 絵唐津皿
料理
蛤の殻を生のままむいて、酒と水で炊くと、殻をつけたままよりも柔らかくなります。
炊いた後の蛤のダシがでた汁で、濃口醤油とみりんを入れタレを作ります。
柔らかく炊いておいた蛤をそのタレにつけておいて、お客様にお出しするときに、タレを少々煮詰めて上からかけます。
もち米にもかかるように多めにかけ、上から乗せるネギも苦味の強くない細ネギを選びました。
器
唐津若手作家の中でも、やさしく、繊細な線で器を作る竹花正弘氏の絵唐津皿です。
伸びやかな轆轤と絵付けが躍動感をだし、土味、釉薬の流れ具合や質感が古き良き時代の唐津焼を彷彿とさせます。
こちらで扱われている絵唐津皿は、初めて陶器の雑誌「炎芸術」に竹花正弘氏が紹介され掲載された作品です。
料理:森次庸介
2013-11-09
伊勢海老の酒盗焼き 里芋のすり流し
料理:伊勢海老の酒盗焼き 里芋のすり流し
器:吉永サダム 作 刷毛目唐津片口
料理
酒盗焼の酒盗とはかつおの内臓の塩辛のことで、アテにして食べるとお酒がどんどん進むので酒盗を言われます。伊勢海老にこの酒盗をからめて、単にお酒のアテとしてではなく、一品料理として贅沢に仕上げました。里芋のすり流しと合わせて、滑らかさと土の香り、ほのかな芋の甘みを加えて酒盗の強い香りと味を緩和させました。
器
佐賀県伊万里市にて作陶されている吉永サダムさん、磁器の産地として有名な伊万里ですが、唐津の土ものも制作されます。
磁器を制作する作家が唐津の土ものを作ると独特のキレが生まれ、この刷毛目の片口なども全体的に薄作りで線が非常にシャープです。
色のバランスもはっきりとした白黒のモノトーンで和でも洋でもお料理に合いやすく、現代の生活にも取り入れやすい器に仕上げっています。
料理:(森次庸介)