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唐津やきもん倶楽部
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唐津やきもん ~食と器の縁結び

取り扱い作家

岡本作礼

岡本作礼
陶暦
1958 唐津市生まれ
1976 唐津東高校卒業
1978 唐津焼窯元で修業
1989 現在地に築窯
1998 千葉三越で個展
1999 石川県の能登島ガラス工房でパート・ド・ヴェールの技法を習得
2006 佐賀玉屋で個展
2008 京都・野村美術館で個展
2012 福岡 GALLERY一番館で個展

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作品
作品01
作品02
作品03
ギャラリーからの作家紹介
「岡本 作礼」

 唐津、作礼山の中腹に登窯を構える岡本作礼は土地の空気と土着性、古唐津の陶片などから自身の唐津焼を模索しようとしている。一人として同じ作家がいないことは当然だが、岡本作礼はその唯一の雰囲気を作品から感じ取ることができる作家である。

 古唐津の作品から影響を受けるも、氏独自の「古唐津という焼き物は400年前の当時、非常に斬新で新しいやきものであった」という考え方があり、単に昔の先人たちが残し、今まで伝承されてきた焼き物という解釈とは少々異なる。現代における、斬新で新しい唐津を生み出すため、制作時間の多くを素材となる土、釉薬の原料となる長石の採取、焼成時に使う薪割に費やす。見えづらい部分にこだわることで、独特の雰囲気が生まれ、氏の修業時代に培った轆轤の技術が艶のある器を生み出しているように思う。

 氏の絵付けも評判が高く、単純でいて素朴だがそこには古唐津にある絵付けのバランス感覚が投影されている。素材、轆轤、絵付け、釉薬、焼き、とどれも論理的で別々にこだわりのある手法を使うことで、焼き物の種類 例えば絵唐津、黒高麗、近年では樂など多様に種類が変わってもどの作品も氏の一貫した作風が見て取れるのである。

 現在の氏のものづくりの信条は「すべてが、この作礼山の周りの素材でできる唐津焼を目指す」ことにある。唐津ならではの素材の特性、土着性を引出し、過去にはない新たな唐津を焼くこと、これが「唐津という窯業地で成り立つやきものの説得力」であると考える。

 氏が好む、さりげなさをもった器、これは唐津特有の感覚だろうが、この表面には見えない細やかさは使い続ける内にその繊細な作りがだんだんと現れ、使う人たちをよりいっそう魅了していくだろう。

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